フロートボート改造計画〜カートップで行こう〜


久々のフロートボート関連の話題に触れてみたい。今回はカートップについて。

ボートサイズが小型のため、軽ワゴン車でも2艇積むことが可能なフロートボート。多くの人はゴムボートのように車内積載で移動しているだろう。
しかし、朝早くからの釣行が多いバスフィッシングでは、車中泊という選択肢も必要になる。ボートを車内に積んだままでは寝ることさえもままならない。ただでさえ、ゴムボのように船上睡眠が不可能なサイズである。出来れば前もってぐっすりと寝たいではないか。
となると、やはりカートップである。ボートを車外に出してしまえば、睡眠スペースもとれるし、何より、多くのフィッシングギアを車内に快適に積み込めるではないか。これからの時代はフロートボートもカートップの時代だ。
ただし、水上での光景同様、やっぱり生暖かい視線で見られること請け合い。
「ユニットバスの納品ですか?」などと声をかけられても、当方では一切関知しない。

確かに2台のボートを積載できる。しかし、1艇を車内に積載しただけでも、車内は狭くなる。改造してる人は、パーツが増える分、なおさらだ。
ゴムボートのように浮かんだ後の手入れが必要のないフロートボートだが、それでも雨が降っている時に、ビショ濡れになっているボートを車内に持ち込むことにためらいは感じないだろうか?ボートの水分で、まるで車の中でなにやら怪しげな行為をしている車のように車内のガラスは曇ってしまう。湿度も高くなるわ、車内は臭くなるわ…
カートップなら、そんな心配は無用となる。たとえ雨で濡れていても、車の上に載せるだけ。広くなったトランクルームに様々な改造パーツを楽に載せられるし、寝るスペースも十分。車内はいつも快適だ。
しかし、そんなカートップにも欠点はある。アルミボート専用キャリアのように、ボートをキャリアに立てかけて載せるということができない。ボート幅はたったの1m42cm。立てかけようものなら、そのまま車のボディーにダイビングヘッドバットである。ダイナマイトキッドも真っ青だ。
となると、残された手法はただ一つ。「一気に持ち上げ、一気に載せる」まさにウェイトリフティングにおける、ジャーク競技そのままの手法となる。船体重量22kg。人が持つには大きすぎる故、持ち上げるのにもコツがいる。ここでは写真を使って、カートップの方法を説明してみよう。

(1)まずは深呼吸、そして気合いを注入する
ボートとフロートをしっかりとベルトで固定しよう。これをしないと、持ち上げた時に、ツープラトンでフロートが頭を直撃する。視界には満点の星空がちりばめられること請け合いだ。是非とも注意したい。
ボートの側面に立ちボートの縁に手をかける。この時、身体の向きはきちんと正対しよう。変な角度で持ち上げると腰をやっちゃいそうである。
フロートを格納した状態というのは、意外と重い。虚弱体質の人は、まずはジムに通うことをオススメする。

(2)躊躇せずリフトする
えいや!っと一気に持ち上げる。この状態で止まってしまってはいけない。ここで堪えきれないと、バランスを崩し、すぐさま湖畔へ自らがトペ・コンヒーロをしてしまいかねない。それではドラゴンゲートあたりから勧誘がきても致し方がない。っていうか、リアルでドリフのコントである。ここがガマンのしどころだ。

(3)変なニックネームを付けられないために、そのまま持ち上げる
ここまでの一連の動作は、上腕二頭筋に全ての活力を注入し、一気に押し上げることが肝要だ。決して括約筋に力を入れすぎてはいけない。ヘタすれば湖畔に生分解可能な産業廃棄物を放出しかねない。釣り仲間から「ウンコマン」とのハンドルネームを付けかねられない。ここもガマンのしどころだ。思わず暴発してしまって、肛門あたりに違和感を感じたとしても、素知らぬ顔でとっとと撤収しよう。そうすることでアナタの名誉は保たれる(自尊心にまでは関知しない)

(4)リフト〜とりあえず休憩できる体勢
ここまで持ち上げれば、ほぼ全ての難関は越えたといえる。この体勢になれば楽だ。このまま3時間、立ち話してても平気なくらいだ(ウソだ)
ここまでの一連の作業は、まさしくウェートリフティングのジャーク競技そのままである。達成感を味わうためにも、ウェートリフティングの選手になったつもりで、この状態で3秒間制止することをオススメしたい。

(5)カートップの最適ポジションを探す
後はおもむろにボートに近づいていくだけだ。
この撮影時には横に車があったため、不可能だったが、担ぎ上げて歩くよりは、車のサイドで持ち上げた方がよっぽど効率がいいのは明白だ。
散歩気分で、遠方からこの状態で担ぎ上げるのは自殺行為である。椎間板が悲鳴を上げることは間違いない。

(6)最後の気合い〜リフトアップ

キャリアのサイドに来たら、そのまま持ち上げる。普通乗用車やワゴン車なら、車高も低いのでこの作業は楽だろうが、ワンボックスとなると、ちょっと大変。特にワタシのキャリアは、足が高いので、肘を伸ばしきったところがキャリアの高さになるので、まさしくジャーク競技のフィニッシュシーンそのままの状態になる。
キャリアの上にボートを載せたら、キャリアの中央にボートを移動させ、ベルトでしっかりと固定する。
2本のベースキャリアの幅は50cm未満にしておけば、ボートの縁の低い部分(定規が表示してある部分)におけるので、こういう不安定な状態でも、ボートがバランスを崩して、車体に落下という危険性を軽減できる。キャリア幅が狭いので格好悪い面もあるが、いまさらフロートボート乗りがそんなことを言ってはいけない。




くれぐれも腰には気を付けよう