フロートボート改造計画〜第4次改造計画〜

第1次改造計画(ノーマルタイプ/ハンドコン)


●フロント、リアにデッキを装着することで収納力のアップを図る。
●ラダー(スタンプレート)の装着で直進性のアップを図る
●ビッグフット(フットスイッチ)装着でハンドエレキの操作性のアップを図る
 

第2次改造計画(ノーマルタイプ/フットコン)



●フットコン装着のためにフロントデッキを再作成。デッキ上部の使いやすさを考えて左右非対称型にする。
●イレクターを使用してのラダーとロッドホルダーを作成
 

第3次改造計画(Z1-KAIワイドバータイプ/フットコン)



●Z1-KAIとワイドバーの導入のため、船体への穴あき加工とマウントデッキ以外のデッキ廻りを再作成
●キャスティングシートを導入
●ワイドバー化によって、安定性が劇的に改善。そしてフロートのオフセット化によって収納性も劇的にアップ。


…と第3次改造計画から早10年。
仕事や息子のサッカーの関係等でバス釣りから離れ、長きブランクを経てフロボも復活。
この間もコアでニッチなフロートボート改造界は廃れることを知らないようで、様々な改造術をネットで目にする機会も多い。
そんな中、私も久々のフロートボートの改造に取り組むこととなった。


第4次フロートボート改造計画始動!!
 
今回の改造コンセプトは以下の点にある。

もともとはフットコンのペダルをオフセットで設置したいという思いから全ては始まった。
となると、船体に直接置いているペダル位置をフロアデッキを作成することでかさ上げしなければならない。
どの程度かさ上げするべきだろうか。いや、少しかさ上げするぐらいなら、いっそのこと床下全収納でもいいんじゃね?
ボートの縁の中に立っているより、周囲障害物がない方が釣りもしやすいのは明白。

…やっちゃうか…ハイデッキ!

と考えている最中に2馬力エンジンの譲渡の話が来て、長年の構想がいよいよ最終局面に来たことを予感させた。

船外機搭載とハイデッキ化、この二つを軸として考え、そして改造フロートボートの一番のネックとなる部分、すなわち「コンパクトな組立型ボートのくせに、改造パーツが多すぎて後片付けがチョー大変」な面を解消するため、デッキ廻りを全面的に見直すこととした。


見直すのはいいのだが毎度のことながら、この改造計画には最初に解決せねばならない大きな問題がある。
すなわち
「誰に頼むのか」「誰にやってもらうのか」
だ。

わたしゃDIYはシロートである。
自らの手は汚したくない。失敗したくない。
アゴで指示してる間に全てが終わっていてほしい。

そんな私が今回射止めた生け贄…もとい施工主がこちらだ



KNB・熊本ネットバサーズでは「大きい方の斎藤さん」でおなじみAGC。
一級建築士にして格闘家、そしてトレーラーでボートをひく生粋のバサー。
しかし肝心の車の車高が低すぎて、湖畔まで車を寄せられないために、トレーラー上のボートをみんなで「えんやこら」と湖畔まで運ばねばならないという、何のためのトレーラーなのか分からないトレーラーオーナー。

人は彼をこう呼ぶ。「エセトレーラー」と。

そんなエセトレーラーな男に今回の改造施工をお願いし、なだめすかしながら殴られないようにしながら完成までこぎ着いた工程を紹介しよう。


格闘王AGCとともに手伝ってくれたのは、KNB内では「ホゲール・トーデス」としてその名を馳せつつあるはりょう。
一流建築士と二流建築士(資格名誤植)の黄金タッグにより、私のフロートボートは新たな息吹を呼び起こすことになる。


さすが手際のいいAGCさん。時に板の上にニーオンザベリーの状態で固定して加工していく様はまさに格闘家。
私がちょっと「そこ、もうちょっと丁寧に」とか言おうものなら、眼光鋭い殺気溢れる視線が刺してくる。まさに格闘家。
あとひと言でもいらん事言ってたら、間違いなくビクトル投げからの膝十字で靱帯損傷したまま帰ることになっていたであろう。

そして今回の作業で一番見直したのはこの男、はりょう。
普段は釣りに来てはホゲってるところしか見たことなかったのに、様々な施工をする時の頼もしさはまさ意外であった。
時に先輩AGCに的確な助言をしたり、時に率先して動いたり、フィールドで魚の場所を見失って右往左往している彼とは別人のようであった。
やはり人は釣果だけで判断してはいけないのだと、改めて認識させれた。

ただ、我々の関係にとって最も大事なのは「釣果」だ


作業は意外にも押してしまい、また梅雨の鬱陶しい雨を避けるべく、日を改めて私の玄関の中で行われた。
自らの業務が終わった後に駆けつけてくれた二人には本当に感謝の言葉しかない。
私は二人への感謝を忘れないように、毎日寝る前に彼らのことを考えることにしたが、2日目からめんどくさくなってやってない。

この仕上げとも言うべき、カーペットの塗布作業中に、はりょうの彼女から「豆腐かってきて」と電話がかかってきてたようだが、「オマエ、塗布と豆腐とどっちが大事なんだよ」という私の感謝さえも忘れた厳しいひと言で、彼は延々と塗布作業を進めた。

こうして、エセ格闘家と豆腐にいちゃんの、いつまでも終わらない工事にやきもきしながらも、ようやく改造は完成した!←もう感謝忘れてる


第4期フロートボート改造計画。
Z1-KAIによるオフセット化、145mmワイドバーという従来の状態に加え、オフセットパーツを船体を通す旧型のパーツから新型のオフセットパーツへ変更。そして船体上部を覆うフルフラットデッキ化、2馬力エンジンのマウント設置。

カーペットカラーはACミランを彷彿させるロッソネロの赤と黒。
これを見たルアービルダー痴虫・松本氏のひと言がこちらだ。
  こちとら小4でスターウォーズと出会い、小6でガンダム1年戦争と出会った世代である。
この歳になっても、まだ心のどこかで「男の子」を引きずっている世代である。
中2臭と加齢臭がミックスされてる世代である。
そう、このカラーリングは必然でもあるのだ。


デッキパーツは自分が乗るメインのフラットデッキ部分とキャスティングシートマウントとエンジンマウントがついた部分、そして両サイドのデッキ4枚となった。
コンパネの厚さは12mm。強度不足が心配されるが、下に補強の角材を入れることでたわみを防いでいる。
特にメインのデッキはものすごくデカイので重い。


ロッドホルダーを装着した場合。
エンジンマウント部分には切れ込みをいれて、エンジンを装着しない際には、JMOさんのフロートボートラダーを装着できるようにしている。


ハイデッキ化したということは、船体の中はすっぽりと空間になったということ。
ということで、大きめのトビラをつけて全面床下収納へと変貌。
フロボユーザーの方なら分かってくれると思うが、これは大きい。
バッテリーはおろかタックルボックス、クーラーなど、ロッド以外のほとんどのモノを収納することができるのだから。
ただでさえ狭いボートだが、収納エリアを確保できたというのが一番の利点。

ただ、開口部がちょっと大きすぎて開ける時に足の置き場に困るというのが唯一の計算外。




改造フロートボートの欠点としては、コンパクトボートなのにものすごく組立と片付けに時間がかかってしまうということ。
理由としてはパーツ類が多くなってしまうためなのだが、それを改善するために、オフセットパーツとシートマウントデッキを固定して一体型とした。
これで組立時間の軽減に大きな役割を果たしている。



メインデッキ、そしてロッドホルダーを装着していない右側のサイドデッキには様々なモノを置くことになる。
とはいえ、船体の上に板を置いているので、アルミボートのフラットとは違い「ヘリ」というものが一切ない。故に落下の心配というのが常に出てくる。
その対処法としてゴムブロックをあてて、落下防止をしている。





で、もっとも肝心な乗り心地はどうかというと…
フルフラットにしたことで、重心が30cmほど上に上がったので、短い船体長故に多少ふらつく感は確かにある。
特に浮力のない前方への移動ではそれが顕著だ。
しかし、危険を感じるレベルではなく、慣れてしまえば全然問題ないレベル。
ただ、船外機やライブウェルとの併用により、バッテリーの位置決めはいままで以上に重要になっているように思う。

そしてそれを上回るの利点が足元の広さ。
船底に足を置いている通常の状態では、足元の幅は50cmほどしかないが、このフルフラットデッキは幅80cm。足位置の自由があるというだけで快適性が変わる。
直立不動で歌っていた菊池桃子が、ラ・ムーでは前後左右にステップを始めたぐらい変化だ。


もちろん、暑くなったら足だけつけてのじゃぶじゃぶフィッシングも可能。


トーナメントでの朝のフライト時に、フロボ単体だと遅いので曳航してもらう、の図。
なおZ1-KAIでオフセット化されたフロボを曳航して貰う際には、後ろから引っ張って貰うようにしましょう。
前から引っ張って貰うと、マジでクランクみたいに沈んでいきますw



どの程度快適なのか、どんな感じなのか、画像のみでは分からないと思うので、動画でもその快適さを感じていただけられたと思います。
フルフラット化することによって、普段よりもさらに二度見されることが多くなるフロートボートw
しかし、天下のフロボユーザーはそんなものにはへこたれないのです。
フロボの快適さと楽しさは、フロボユーザーこそが分かってくれると思うのです。

コメント

動画の出来が良すぎて、すごくかっこよく見えてしまいました(笑)

考えるだけなら、誰でもできる。
でも、発想を形にするのは、本当に難しいものです。
そこが、すばらしいの一言!

フロボも、ここまで来ると、立派なバスボートですね!

  • DEN
  • 2015/07/29 00:05

この動画を撮るために緑川に計9回、緑川ダム、芹川ダムに各1回通いましたよ。
フロボ自体の完成はとっくに終わってたのですが、いわゆる「撮れ高」が足りなくて、なかなか作れませんでしたw

そんなことより、DENさんのフロボはどうなったのよw

  • りまるおん
  • 2015/07/29 00:31

元気そうで何より〜

私は久しぶりに先週バス釣りしました。
キス竿とカレイ竿でしたけど、一応7匹釣れました(笑
もうすっかり東京湾の人ですわぁ〜
今年は震災以来アナゴ釣りが好調でシーズンめちゃ楽しみました♪

であであ〜ノシ

  • 2015/08/14 20:30