苦悩する、三寒四温の「温」のほう(2/13)

KNBウインターシリーズ第2戦を翌日に控えた土曜日。

天候はあまり芳しいとはいえない。
しかし、春の陽気のような暖かい気温へと急変し、この日の予想気温はなんと20度。
前回のホゲですっかりバスの居場所を見失っているだけに、ここは確認しておきたい。

いや、っていうか、単に釣りに行きたい!

なんてったって大会前日である。
なんてったってシリーズ最終戦である。

誰もがシリーズ制覇を目論んで、KNBクラシック出場権獲得をかけて、釣りに来ているはずである。
私だけが出遅れるわけにはいかない。

そんな強迫観念もあり、またしても萩尾へと向かった。


なのに、誰もいない。

オレの萩尾。
オレだけの萩尾。
オレだけが必死。

誰もいない静寂の湖面は、一週間前とは大違い。
まさに幻想的な雰囲気。
ドライアイスがまき散らされたかのような湯気は、「え?なに?まさかご本人登場?」な錯覚をするかのよう。←何のご本人だよ





そんなドライアイス状の湯気から出現してきたのは、ご本人でもなんでもなく、テラリョーマー師匠こと、りょうまとSHINGO。
「俺の萩尾」が「俺達の萩尾」へと降格。





先週までは着ていたダウンジャケットも必要のないほどのうららかな気温は、まさに春。
絶好調な釣果をもたらしてくれそうな感ぷんぷんである。



なんて思って油断してるとやってきた土砂降り。

明日は大会なのに、前日からタックルびしょ濡れ。




テンションも下がる。
そして、こんなにも暖かい気温と温かい雨なのに、やっぱり釣れない。





その原因を突き詰める推察もまた楽しい作業ではあるが、問題はその推察が私のスキルでは、決して正解に結びつかないというのもいつものパターン。
とはいえ、考えることを止めるのはバス釣りの楽しさを半減させてしまうだけ。足りないスキルと誇大な妄想を駆使していろいろと考える作業を続ける。

その中で気付いた点の一つが水温。
水温は開始時の10.9度から夕方には14度まで上昇した。
それほどまでにうららかな気温ではあったが、いつもは本湖より水温が高い南ワンドが、この日は逆に1度ほど低いという状況。
おそらく中堤から流入してきている水の方が冷たいのだろう。

しかも急激に温められる表温と、流れ込んでくる冷たい水によって対流が起きているようで、同じ場所にポジショニングしていても水温がコロコロと上下している。

これが原因なのか?と今度は北ワンドに向かってみるが、こちらは本湖よりも高い水温。この段階で本湖12度、北ワンド13度。
相変わらず比較的強い雨がレインギアを叩き、明日の大会のこともあるし、そろそろ帰ろうかな、なんて脳裏に浮かびつつも、シャローフラットのエリアをストリームデザイン・デイツーシャッド55mmでスローにリトリーブ。


ゴンという擬音がもっとも相応しい。ティップがここちよく入る。
横から食いついてきたトペコンヒーロな、33cm・465gの元気ちゃん。ごっつぁんです!

TCR610L入魂完了っ!




その後、南ワンドに戻ってみると、りょうまのバックシートはACE(エセ)齊藤ことAGCに早変わり。


結局SHINGOでさえホゲって帰って行った。
私も明日に備えて昼には帰る予定だったのだが、1本釣れたとはいえ、これといった手ごたえもない状態では帰れないとムキになっていく。


ほかに比べて水温が低いとはいえ、それでも場所によっては14度近くまで水温は上がっている。
いないわけがない。どこかにバスはいるはずだ。
そんなことを考えながら、やはり釣れてないりょうま&AGCとともに、夕方までウロウロと彷徨っていた。

釣れないなぁ、とみんなで話していると、AGCがいきなりフッキング。
リバーチャンネルの中のようだ。
なるほど、浅いところでなく深いところに固まっているのか。
さすが、AGC。こんなタフな状態でも釣り上げる。



おおっしゃーきたーー!
とグリグリ巻く。
そんな男らしい彼の巻いたラインの先からは、枯れウィードがびっしりと上がってきた。

ウィードと魚の違いも分からない、恥ずかしそうな作業着姿の丸い背中がそこにはあった。





シャローフラットでは釣れない、リバーチャンネルでも釣れない。
自分だけだったら技量がないだけかもしれないが、りょうまも釣れてないのだからこの結果は間違いない
(釣果に定評のある人任せでないと推論を実証できないのが私の私たる所以でもある)

やはり底の方には冷たい水が入っていて対流しているという推論は正しいのかもしれない。



ならば、水が動かない場所。すんごく浅い場所のカバーならどうだろう?




そう考えてギル天付近の水深1m未満の竹のレイダウンのカバーに、KTW・ロデオドライブをキャスト。
5回ほど巻いたところで軽くジャークさせてヒラを打たせると、ゴンとティップが入る。
グングンと引くファイトをロッド全体で対応している。柔い、のされているという感じではなく、まさにロッド全体で受け止めている感じ。

TCR610L、やばい。これ楽しい!
そこまで大きいわけでもないのに、水面まで上がってきたバスが「どっぼぉん!」とものすごい音で跳ねたものだから、近くにいたりょうま艇もやってきた。


38cm675g。
ちょっぴり痩せて、釣れてすぐ曲がってしまう。
この気温に呼び寄せられてシャローに上がってきたばかりのバスだろうか。



やはりカバーに入って水温の変化を嫌っているのか。

この推論は、りょうまとAGCがそれぞれ2本ずつをあっという間に釣り上げて実証されることととなった。




やはり他人の釣果でないと、私は推論すら立証できないスキルなのだ。

明日は猛烈な風が吹くという予想だ。
であれば、このパターンは生きるはず。


いや、生きて。お願い。


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DATA
釣行時間:7:40〜17:00
天候:雨のち曇り
水位:-0.5m
水温:10.5→13度(本湖)11度→14度、最奥12.5度(南ワンド)
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