世界のTOが見えた瞬間 〜KNBマスターズ第1戦〜

スポーニング保護の自主ルール策定により、今年から5月開幕となったKNBマスターズ。

その第1戦は萩尾大溜池。

 

もともとは緑川ダムでの開催予定だったが他団体の開催予定に被せて日程を組んでたことが分かり、第1戦と第2戦を入れ替えとなった。

 

いつもなら幾度となくプラを行い、見境無く魚を探す「必死なおっさん」ぶりを周囲に見せつけるところなのだが、今回は事前釣行一切無し。息子のサッカー送迎や、魅惑の芹川釣行に勝てずに久々の一発勝負。VIVA過密日程!

 

21名(14艇)の参加でフライト順は12番目。

最初は9番フライトだったけど、フライト抽選の不手際で再度抽選となり、結果的に更に悪くなるという。

 

ほぼ満水に近い状態。コンディションは上向きだと聞いていた1週前から一変。週半ばに迎えた大潮以降はぱったりと釣れなくなったという情報は入ってきていた。

プラには行っていないが、釣りに行ったメンバーらに「ねぇ釣れた?」「どう?」「水温は?」「水位は?」「釣れてる?」「何か答えなさいよもう!」とメッセージ入れまくりで情報収集には余念がない私である。

 

まずは混雑覚悟で南ワンドに入る。当初から狙っていた中央部の東岸、通称「ギル天」付近が運良く空いていていたのでここからスタート。

 

しかしびっくりするほど釣れない。

周りも釣れてない。

 

インレット側でポジショニングしていたSHINGOだけが早々にリミットを達成したようだが、他に水面を割る光景はまったく見られない。

堰堤工事の影響もあって今年は水位の回復が遅かったため、スポーニングが遅れているっぽかったが、このタイミングで久々にツンツンな萩尾へと化してしまっていた。

 

状況を打破すべく、いったん本湖に移動。

だが、セカンダリとして考えていた本湖南岸のポイントはすでに先客でいっぱい。

唯一空いていた駐車場沖のフラットエリアに入ってウロウロしているであろうバスを探してみるがこれまた無反応。

いつもならキンギョモが繁茂し始める時期だが、ここにも減水の影響が出ているのか、たまにかかってくるのは生え始めの藻ばかり。

 

ホゲ。

 

萩尾でまさかの二文字が脳裏をかすめはじめる。

すでに時刻は9時半。

残り1時間半。

撃つべき選択肢がどんどんと狭まっていく。

ここで、りょうまから北ワンドの奥部では小バスが釣れたという話を聞き、最初の戦略では捨てていた北ワンドへの移動を決意。

 

冬からここだけ抹茶オレのような色をした水が気に入らなくて、今回はこのエリアは捨てていたのだが、ホゲへの恐怖(?)には変えられない。

 

大好きな東岸の岩盤を狙うも不発。チャンネルを狙うを不発。先日までの大雨の流入に期待してインレットにまで突入するが不発。

 

さあ、過ぎて行くのは時間ばかり。

高まるのは焦りばかり。

 

狭いワンドながら人気な場所だけに、次々にボートがやってくる。すでに撃たれまくった後であるだけにチャンスも薄い。

唯一の救いとなる材料は、先ほどから吹き出した強い風。

これに期待して、再度リバーチャンネルに入り直す。

 

この段階で帰着40分前。

通常なら15分、鈍足のフロボでバッテリーの消耗を考慮するなら20分前には移動しないとまずい。

すなわち残り20分。

 

減水時に生えていたオナモミの茎が残るチャンネル沿いに1/32ozジグヘッドを引っ掛けてシェイク。

さっきまで散々やってきたやり方だが、ティップにかかる茎のひっかかった重みを緩めた瞬間に小さな生命感。

 

待望のバイトにちょっぴりドキドキしつつも。頭の中ではビックリ合わせしないように「柔らかい竿だ!おちつけー!スイープだぁ」と復唱しながスイープフッキング。

これが意外とデカい。

3lbラインとはいえ、アフター回復期とは思えぬ何度も締め込む萩尾らしからぬパワー。

ホゲへの呪縛から逃れられる一発が予想外の大きさだったが、意外と落ち着いて対処できた。

 

ロッド:ノースフォークコンポジット J Custom2.0 SSR64UL

リール:Abu Revo MGX2000SH 3lbフロロ

ルアー:1/32ozジグヘッド アングリースティック

 

終了38分前。ホゲ回避!

そして975gのグッドバスで一気に優勝さえも意識する一発。

 

この釣れてない状況でこの一発は大きい。

そして20分前のアラームが鳴り響いたタイミングで帰着のための移動にはいった。

 

だが、ここで一つのポイントが目に入った。

HAGiO DREAMERとして、長年萩尾を見つめ続けていた感性だろうか、それともコンペティターとしての野生の勘がそうさせたのであろうか。

 

いや、単なる気まぐれだけども。

 

北ワンドにバスが入る際のルートとして、一旦バスが立ち止まるポイントがあったので、それを思い出してキャスト。

するとキーパーギリギリではあるが2連発。

終了20分前リミットメイク!わずか20分でリミットメイク!

 

かのバスマスターズクラシックで終了間際にウェイトを叩きだした世界のTOのように、熊本のTOが一瞬だけリンクした(ような気がした)。

まともに計測もせずにライブウェルに入れて、全開で帰着。

 

優勝を意識できる状況ではあったが、検量では鬼のケンティの非情なひと言「これノンキーっすね」で一本が切り捨てられる。

 

「お願いだよぉ〜、まけてくれよぉ〜」と懇願したものの、公正な検量係にそんな同情は届くはずもなく2本1150gでフィニッシュ。

 

同じ北ワンドのインレットの、ボートでは入るのを躊躇う場所まで突入していたよしもも同サイズを釣っていたためわずか55g及ばず2位となった。

ということは、あのノンキーが入ってたら9年ぶりの優勝だったのか…

 

 

とはいえ、T第1戦に続くお立ち台。なかなか気分がよろしい。

ビッグフィッシュ賞も獲得していいスタートダッシュが切れた。

終了40分前の地獄から天国。死地からの生還。

胸の痴虫Tシャツも晴れやかである。

 

終了後のお弁当食べてたら、鼻にケチャップついちゃったけどね。

 

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